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【報告:2023年2月3日】2022年度第2回国立大学法人留学生指導研究協議会

更新日:7月18日


2023年2月3日、2022年度第2回国立大学法人留学生指導研究協議会が大阪大学にて開催されました。第一部、文部科学省の担当者(高等教育局学生・留学生課)による留学生交流に係わる施策の最新状況の説明に続いて、第二部では「持続可能な留学生教育と支援の在り方-変化する環境と体制の中での可能性-」をテーマに、対面にて、4つの分科会に分かれての意見・情報交換が行われました。このテーマ設定や各分科会のファシリテーションには、COISAN幹事が協力しています。分科会のテーマとファシリテーターは以下のとおりです。

A.教員と職員の協働と学内のネットワークファシリテーター:袴田麻里(静岡大学)&辻 敏彦(大阪大学)

B.留学生と社会の接続(就職関連、その他プログラム)ファシリテーター:大塚薫(高知大学)&米本和弘(東京医科歯科大学)

C.研究者等や家族を含めたトータルな支援の可能性ファシリテーター:瀬尾匡輝(茨城大学)&宇塚万里子(岡山大学)

D.留学生の相談・支援を担当する教職員へのサポートの在り方ファシリテーター:岡本紗知(大阪大学)&黒田千晴(神戸大学)

分科会Aでは、多くの大学が人手不足の状況にある中で、どのように立場や組織を超えた協働、ネットワークを形成するかが議論されました。

分科会Bでは、留学生と地域社会の接続場面として、就職関連、地域での体験型活動・授業をとりあげ、グッドプラクティスの共有や意見交換が行われました。

分科会Cでは、支援が手薄になりがちな外国人研究者や留学生家族に対する支援について、特に宿舎提供や日本語学習支援の困難さ、改善のヒントになる事例やアイデアが共有されました。

 

分科会Dでは、これまであまり議論されてこなかった、留学生を支援する教職員への支援が取り上げられました。議論を通じ、相談に対応するという業務自体が担当者にもたらす心理的な負担に加え、周囲の助けがなく、担当者が不安や負担を一人で抱え込むような問題状況がうかびあがりました。

 

それぞれの分科会からの報告、またその後の第三部全体討論を通じて、学内、そして学外での情報共有の重要性、それを可能にするネットワークづくりの重要性が強調されました。どうしたものかと思ったとき、こんな取り組みがある、あの人がいる、ちょっと相談してみようか、そんな発想やつながりを生み出す場として、この協議会のような機会はとても重要です。全国的な情報交換の場として、COISANのオンラインネットワークも是非ご活用ください。

文責:第二部・第三部コーディネーター 岸田由美(金沢大学)

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