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【案内:2025年2月6日】第14回留学生交流・指導研究会

  • coisan
  • 4 日前
  • 読了時間: 4分

更新日:20 時間前

国立大学留学生指導研究協議会(COISAN)の留学生交流・指導研究会は、参加者が、日頃、留学生のアドバイジング業務に従事する中で直面している問題について討議し、ノウハウを共有する研鑽の場として企画しております。実践報告および研究発表については、COISAN会員・非会員を問わず、どなたでもご参加いただけます。

また、オンラインでの参加も可能ですので、遠方の方もぜひご検討ください。一方、ケースカンファレンスはCOISAN会員のみが参加可能となっております。この機会に、ぜひCOISANへのご入会をご検討いただければ幸いです。


参加申込:

お申し込みはこちららから(2026年1月28日(水)締切)


2026年2月6日(金)9:00~12:00

会場:大阪大学吹田キャンパス コンベンションセンター1階 研修室+オンライン配信


【第1部】COISAN会員・非会員が参加可能(オンライン参加可)

9:00~9:10 開会


9:10~9:40 【実践報告】

インターンシップにおける外国人留学生の学びと課題

門間由記子(東北大学)・王潔(東北大学)


本報告では、日本での就職を希望する外国人留学生を対象に、東北大学キャリア支援室が企業と連携して実施したキャリア実習およびインターンシップの取り組みについて報告する。実践の効果を検証するため、参加学生および受入企業を対象にアンケート調査ならびにインタビュー調査を実施した。その結果、学生においては参加前後で日本企業に対するイメージが大きく変化し、日本企業の雇用慣行や職場文化、働き方に関する理解が具体化していることが確認された。一方、企業側においても、留学生を実際に受け入れる経験を通じて心理的な不安や先入観が軽減され、「自社でも受入れが可能である」とする認識が高まるなど、自己効力感の向上が見られた。これらの結果から、本取り組みは採用施策にとどまらず、学生・企業双方の認知ギャップを調整し、将来的なミスマッチ防止や定着促進に資する実践であることが示唆される。


9:45~10:15 【研究発表】

転換期における日本の大学の留学生受入れ

―受入れ環境の整備に向けての理念的整理―

大西晶子(東京大学)


2024年の文部科学省の省令改正により、国立大学において留学生の授業料設定を自由に行うことが可能となった。理由として「受け入れのための環境整備」並びに「受益者負担」が挙げられており、こうした動きは、顧客モデルへの日本の留学生受け入れの理念的な転換となり得る。一方この一連の動きの中で、重要なステークホルダーである留学生等の声は十分に反映されておらず、またその仕組みについても検討が進んでいない。本報告においては、顧客モデル的な枠組で留学生を受け入れる諸外国と比較しながら日本の留学生受入れについて理念的整理を行うとともに、今後「環境整備」を進めるにあたっての課題を示す。


10:20~10:50 【研究発表】

留学生支援業務に従事する学生スタッフの経験と学び

―PAC分析とSCATを用いた質的事例研究―

渡部留美(東北大学)・市島佑起子(鹿児島大学)


近年、大学では学生が学生を支援するピア・サポート活動が広がり、留学生支援においても多様な学生が支援者として活動している。一方、支援を行う学生が、その経験を通してどのような気づきや能力を獲得し、成長しているのかという点は十分に把握されていない。本発表では、留学生支援業務に従事する国内学生スタッフに注目し、彼らの語りに表れた経験や学びを質的に整理する。具体的には、日本人学生2名への半構造化インタビューデータを用い、そこで語られた知識や能力、動機づけ、やりがい、他スタッフとの関わりなどの側面を抽出・記述する。これらの語りの検討を通して、学生による学生支援の持つ教育的価値について考察する。


【第2部】COISAN会員のみが参加可能(対面のみ)

11:00~12:00 【ケースカンファレンス】

留学生同士のトラブルの深刻化を未然に防ぐには

宇塚万里子(岡山大学)


同国出身の留学生間でトラブルが発生した場合、当事者や周囲の学生は自国の文化習慣や価値観で判断・行動してしまいがちである。特に、日常生活や交友関係の問題は、大学側も把握が難しいため、問題が顕在化しにくい。しかし、ひとたびトラブルが起きて、警察・司法の介入があると、学生と相談員のコンタクトは大きく制限され、所々でおこる文化や言語の違いから起こる誤解(Lost in translation)を解消することは難しい。こうした事態を防ぐためには、日頃から学生達と生活面や私的な事柄について話す機会を持ち、信頼関係を気づいておくことが望ましい。留学生の多様化、増加推進の流れの中で、相談・支援者として何ができるかについて出席者皆様と共に考えたい。





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