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【報告: 2026年2月5日・6日】第14回留学生交流・指導研究会

  • coisan
  • 33 分前
  • 読了時間: 4分

本研究会は、COISAN 会員が日頃、留学生のアドバイジング業務や留学生教育に従事するなかで直面している課題について、会員同士が直接顔を合わせながら情報やノウハウを共有するとともに、留学生アドバイジングに関連する教育実践や研究成果を発表する場として、2013 年より年 1 回開催している。2023 年以降は、対面とオンラインを併用したハイフレックス形式で実施している。


第 14 回研究会では、2 月 5 日午後に行われた国立大学法人留学生指導研究協議会に先立ち、ランチ交流会を開催した。翌日の午前には、会員による実践報告・研究発表およびケースカンファレンスの場を設けた。ランチ交流会には 14 名、実践報告・研究発表には 47 名(うちオンライン参加 20 名)が参加した。以下にその概要を報告する。


ランチ交流会では、和やかな雰囲気の中で参加者同士が交流し、アイスブレイク活動を通じて親睦を深めることができた。参加者からは、初参加でも話しやすく多様な立場の人と交流できたことや、国際関連業務に携わる者同士として、日々抱えている悩みを共有でき心強かったこと、ゆっくり落ち着いて話せて有意義だったことなど、前向きな意見が多く寄せられた。



2日目(2月6日)は、第一部として3件の実践報告・研究発表から始まった。実践報告1では、門間会員と王氏が「インターンシップにおける外国人留学生の学びと課題」と題し、外国人留学生を対象としたキャリア実習・インターンシップの成果を紹介した。続く研究発表1では、大西会員が「転換期における日本の大学の留学生受入れ―受入れ環境の整備に向けての理念的整理―」と題して、授業料設定の自由化を背景とした日本の留学生受入れの理念的転換について述べた。研究発表2では、渡部会員と市島会員が「留学生支援業務に従事する学生スタッフの経験と学び―PAC分析とSCATを用いた質的事例研究―」と題し、留学生支援に携わる国内学生スタッフへのインタビューを通して、支援活動から得られる学びや成長の特徴を示した。



続く第2部では、ケースカンファレンスとして、宇塚会員より「留学生同士のトラブルの深刻化を未然に防ぐには」と題し、実際に発生したケースをもとにした事例検討が行われた。本セッションは会員限定で実施され、オンライン配信は行わず、現地参加者によるクローズドな形で進められた。取り上げられた事例をもとに、参加者はトラブルの背景や要因の整理、問題が深刻化する過程、対応の選択肢、予防的な支援体制などについて多角的に議論した。



本研究会終了後に実施した参加者アンケートでは、発表内容・運営・ケースカンファレンスに関して多くの肯定的な意見が寄せられた。発表内容については、留学生受入れの最新動向や国際比較、各大学の実践、学生スタッフによる支援のあり方など、多角的な視点から学びの機会となったとの声が多く寄せられた。「長年の疑問が整理された」「自大学で取り組もうとしていた施策の効果や課題を学ぶことができた」「発表に深さがあり、多面的な視点を得られた」など、研究・実務の両面で参考になったという意見が目立った。


また、実際に起こったケースを扱ったケースカンファレンスについても、実際の事例であるからこそ、各大学で起こり得る状況を具体的にイメージしながら検討することができ、活発な意見交換が行われたとの声が多く寄せられた。このケースカンファレンスは、国立大学で留学生支援に携わる教職員が、現場で直面する課題を共有し、経験を持ち寄りながら支援のあり方を深く考えることができる、COISANならではの有意義な場となっている。


さらに、研究会全体を通して、「ここから新たな連携や共同研究が生まれることへの期待」や、「他大学と共同でケーススタディを行うとさらにおもしろい」といった意見もみられ、COISANのネットワークを活かした交流・連携への期待の高さがうかがえた。


総じて、アンケートには「多様な視点を得られた」「実務に活かせる具体的な学びが多かった」「この場に参加できること自体が貴重」といった肯定的な声が寄せられ、本研究会が留学生支援に携わる教職員にとって、引き続き重要な学びと交流の場となっていることが確認できた。


第13回留学生交流・指導研究会プログラム


2026年2月5日(木)

■ランチ交流会


2025年2月6日(金)

■実践報告1「インターンシップにおける外国人留学生の学びと課題」

門間由記子(東北大学)・王潔(東北大学)


■研究発表1「転換期における日本の大学の留学生受入れ―受入れ環境の整備に向けての理念的整理―」

大西晶子(東京大学)


■研究発表2「留学生支援業務に従事する学生スタッフの経験と学び―PAC分析とSCATを用いた質的事例研究―」

渡部留美(東北大学)・市島佑起子(鹿児島大学)


第 14 回研究会企画・運営班(50 音順)

伊藤健一(宮崎大学)・瀬尾匡輝(茨城大学)・園田智子(東京大学)・

趙丹寧(埼玉大学)・中野遼子(近畿大学)・米本和弘(東京学芸大学)

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